鉄粉の被害は大気中に紛れている鉄粉が走行中や駐車中に付着するほか、
車のブレーキに使われている鉄材が錆びて鉄粉となり、付着することがあります。
ご自身の車から発生するだけでなく、走行中にほかの車から飛び散るブレーキダストを受けて、ボディ表面に鉄粉が付着してしまうのです。
鉄粉が車のボディに付着すると、空気や水分と混じりあって酸化を起こし、ボディの錆や変色の原因となります。
小さな錆であっても、そこからどんどん酸化が進み、気づいたときには大きな錆ができる場合や塗装剥げなどに発展してしまうので注意が必要です。
鉄粉は車のボディカラーによっては気づきにくいものですが、車をお手入れする際に気づいたら、すぐに除去することが大切です。
鉄粉はうっかり手でこすってしまうと、それだけでも車をキズ付けてしまうリスクもありますので、
鉄粉が付着しているのを見つけても、手でこすったり、布で拭いたりするのは避けましょう。
鉄粉の量がそれほど多くない場合は、カー用品店などで販売されている鉄粉除去剤という専用のクリーナーを使うのがおすすめです。
鉄粉除去剤をボディ全体に吹きつけたうえで、使用方法に従い数分置きます。
すると、鉄粉錆が車の塗装から浮き上がってきます。
浮き上がってきたら布などで吹きとるのではなく、水で丁寧に洗い流します。
一方、鉄粉の付着量が多い場合には、カー用品店などで販売されている鉄粉粘土を用いると良いでしょう。
ただし、硬い粘土を使うとボディにキズを付けてしまいますので、取り扱いには注意が必要です。
引っ張ったときに伸びる程度まで柔らかくして使いましょう。
力を入れ過ぎるとキズを付ける原因になるため、手は添える程度にして、力を入れずに滑らせます。
鉄粉の量が多い場合はカーシャンプー液を付けから作業することで、キズが付きにくく、効率良く鉄粉を除去できます。
